ピスターシュ、すなわちピスタチオ。欧州系、特に南の方の人が好きなナッツといったイメージしかなく（あとは緑色狂の画家モネのケーキくらいか）、これまで特に好んで食べたことはない食材。が、今回横浜そごうのバレンタイン催事【モンサンクレール】のソフトはピスタチオを全面に押し出している。せっかくなので、試してみた。
じわじわじんわりピスタチオ
ソフトクリームはシシリアンピスターシュ、チョコレート（以上各500円）、ミックス（540円）の3種。何故ミックスになると値段が上がるのか、一瞬考えを巡らせたけれどミックスを注文してしまった。指名率が一番高いということか。ピスターシュはフランス語なのに何故ショコラではなくチョコレートなのかとか、いろいろどうでもいいことを考える。そごうは催事名をチョコレートパラダイスと銘打っているから、そのあたりの絡みなのか…。コーンはデフォルトワッフル。
まず目を惹いたのは、チョコレートの色の暗さ。ピスタチオの明るい黄緑と一緒だからより暗く見えるのか、今まで食べてきたチョコレートソフトクリームの中でもかなり色が濃い部類。ミルク系チョコが好きな私にはビター過ぎるのでは…と思ったら、杞憂だった。ピスタチオの持つナッツ様香味が柔らかく、且つじわじわじんわり主張してくるといった風で、そこにチョコレートの香味が綺麗に乗るよう。チョコ部分は見た目ほどの苦みはなく、ピスタチオ、そしてざくざくのワッフルコーンとよく合う。微かなシャリ感を残す舌ざわりで、味わいは濃厚ながら厭なしつこさはない。美味。