美食雑誌「 dancyu 」2014年9月号のかき氷特集で目にしてから、ずっと行ってみたかったお店。東京・梅屋敷の【 福田屋 】。梅屋敷という立地からして、いい。アーネスト・サトウの幕末明治記録「一外交官の見た明治維新」にもちらっと出てくる、あの梅屋敷。ようやく初来訪。
郷愁の権化、多分ここは戦前という風景の中で供されるざりっと食感ソフト
自家製という小豆アイスクリーム(70円!)にも惹かれたが、注文したのはソフトクリーム(120円)。大き目氷のざりっと食感。水分が多め、氷菓に近いタイプで私好み。あっさりさっぱりの後口。
お店の奥は、このあたりで最近見かけなくなった日本風のお庭に面している。池に揺らめく金魚の朱、梅雨の晴れ間の濃い緑を前に食堂風の気取りない空間で食べる甘味。しかもお値段は控えめも度が過ぎるほど。ご近所さんらしい常連のお客さんがひっきりなしに訪れる。このまま残ってほしいと思った1軒。ご近所さん、いいなあ。
因みに「dancyu」の記事によると、建物自体は昭和39年築だそうな。戦後20年近く経っていたか…。
【福田屋/東京:梅屋敷】店舗情報
京浜急行線梅屋敷駅 徒歩11分
木曜定休
あり
関連雑誌
「 dancyu 2014年9月号 [雑誌] 」
【 この号の特集 】
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関連書籍
「 一外交官の見た明治維新〈上〉 」
幕末から明治期にかけて日本に滞在した、英外交官アーネスト・サトウによる記録。横浜東京界隈に土地勘のある人なら、地理的観点で読んでも面白い一冊。
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